15th 6月2012

茂山あきら 還暦祝いの会

by dojicompany

さる6月12日、京都・磔磔にて「茂山あきら 還暦祝いの会」を開催いたしました!

茂山あきら 還暦祝いの会
当日は100名以上のお客様にお集りいただきました!

会場が老舗ライヴハウスということもあり、いわゆるフツーの宴で終わるはずはなく、

バースデーケーキのサプライズなどをはさみつつ、

アコーディオン&コントラバスのユニット「ママミルク」さんや、

磔磔オーナーであり、あきらの友人でもある水島氏 率いるバンド「ポロリーズ」さんの演奏、

さらには、わかぎゑふさんの漫談と、終始 笑顔が絶えることなく賑やかに進行しました!

今回食事を担当いただいたのは、寺町二条の「La masa(ラマーサ)」さん。

巨大パエリアをはじめとした美味しい料理とお酒をサーブしていただき、大いに盛り上げてくださいました!

 

このたびは多くの方にご参加いただき、誠にありがとうございました。

残念ながらご参加いただけなかった方からも御祝いのお言葉を沢山頂戴しております。

この場をお借りして御礼を申し上げます。

茂山あきらは次なる節目に向け、ますます精力的に活動してまいります。

今後ともご支援のほどよろしくお願いいたします!

05th 6月2012

オラオラですかあ?

by dojicompany

最近ジョジョが熱い。

 

おそらく今年が連載開始25周年ということもあるのだろうが、書店でもやたら関連商品が目につく気がする。それに伴って僕も家にあるジョジョの文庫をお風呂の時や寝る前に読んでいるのだけど、読みはじめるとついついとまらなくなってしまうのが困りものだ。半身浴をしながら読んでると気がつけば汗だくになっていて、目に汗が入った痛みで号泣していたりする。

 

ご存じない方のために書いておくと、ジョジョとは「ジョジョの奇妙な冒険」という漫画で、荒木飛呂彦さんが週刊少年ジャンプでずっと書いておられる作品である。登場人物は「スタンド」と呼ばれる精神の具現化したキャラクターを戦わせるのが特徴である。

 

 

シリーズ物でこんなに長く読んでいるのはジョジョだけだ。なんでこんなに好きなんだろう、と考えてみたんだけど正直よくわからない。ストーリーは確かによくできているし、スタンドという設定も面白いし、キャラはカッコいいし、台詞も名言集が刊行されるぐらいグサグサくるし、ってようするに全部好きなのだ。ああ、敵キャラでいいからジョジョの世界の住人になりたい。

 

 

ちょっと恥ずかしいのだが、未だにある日自分にもスタンドが出ないかと期待している、半ば真剣に。

ええおっさんが何言うとんねん、と思われるだろうが実際そうだから仕方ない。

いつか俺にスタンド発動したら笑ってたやつら見とけよ。あのときバカにした報いを受けさせてやるぅぅ!

グロリアの分だ!これも!これも!これも!これも!

オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラーッ!!!

 

 

 

 

 

…ちょっと興奮しすぎた。

とにかく、それぐらい好きなのだ。是非多くの人に読んでもらいたいと思う。読みたいが長過ぎてどこから読めばいいかわからないと言う方は以下を参考に章を選んで頂ければいいとおもう。

 

王道が好き→3部

格闘漫画好き→3部

ファンタジックな不思議な世界好き→4部

ミステリー好き→4部

イタリア好き→5部

ファッションやデザイン重視→5部

超常現象やムーとか好き→6部

主人公は女性の方がいい→6部

 

なお、1部2部はまだスタンドが登場しないのでまずジョジョの世界観を知るには向かないと思い除外。7部は初めて読むにはさすがに理解がしづらいと思うのでこれも除外。上の中で該当するのがあればそこから読んで頂きたいと思う。

 

個人的には好きなキャラやスタンドが多く登場する第4部が一番気に入っているが、周りのジョジョ好きにはあんまりそういう人がいないので参考程度にどうぞ。

 

皆さんのジョジョライフに

 

HAIL 2 U!

02nd 6月2012

点検しよう

by dojicompany

おはようございます。

最近やたら目が覚めるのがはやくって、なんだかお年寄りになったみたいです。

前の日二時まで飲んでいても七時前に目が覚めたりしてしまいます。そのせいで夕方の四時〜六時頃に猛烈な眠気が襲ってきます。いやね、もうすごいですよ。歩いていても突然クラっと眠気が来ると

 

「あああ、電柱が近づいて来るぅぅ…」

 

どんっ

 

いやさすがにぶつかるところまでは行きませんけどね。でもそうなってもおかしくないぐらい眠い。じゃあ、その晩は早くからぐっすり眠れるかというと、日付の変わり目がひたひたと近づいて来たなと思うとさっきまでの眠気はどこへやら、おめめパッチリ!!ううん、困ったものです。皆様におかれましてはくれぐれも体調管理にお気をつけられますように。季節の変わり目ですしね。

 

 

 

でも今日書こうと思ったのは体調不良の話ではないのでした。知性の不調のお話です。

 

最近アタマが悪いんです。

 

 

いやいや、言われんでもわかっとるがなていうか最近ていうかいつもアタマ悪いやんけお前と仰るであろう諸兄のお言葉はいちいちごもっともなんですが、そういう慢性的な知性の不足は今更どーしよーもないというか、あの両親なんだからハナから無理というか、学生の頃全く勉強しなかった過去の自分が悪いというか、要はそれは考えると悲しくなるので今言いたいのはそういうことではないのです。

 

たまにふと「あ、今あんまり頭の回転がうまく回ってない気がする」と思う時があります。それは大体の場合芝居や映画を見終わって夜道を歩いているときや、美術館やギャラリーから出てきたとき、本を一冊読み終えてたばこに火をつけてゆっくり煙を吐いているときにやってきます。

 

「あー、今のお芝居(又は映画や展覧会や本)面白かったなあ」

 

僕は他人の創作するアートに大変寛容な人間なので(ホントですよ)常日頃からよくこう思うことがあります。でも、「じゃあどこが面白かったのだろう」と考えたときに「ん〜、よくわかんね」と即答できてしまうとき、これ要注意です。さらに悪くなるとなにが面白かったのかという問いすら浮かんで来ないことがあります。確かに面白いのだけど、自分にとって今見た芸がどういう位置づけのもと興味を涌かせたのか言語化できない状態になってしまう。こうなると完全にアウトです。

 

芸術には色んな楽しみ方があるので、もちろん何も考えずただただ面白がるという姿勢が悪いわけではもちろんありません。僕も舞台をするときにお客様にそうやって観て頂きたいと思う公演を作ったりします。でもそういった楽しみ方もある一方で、じっくりと時間をかけて考える楽しみ方もあります。それは対象と自分が静かに向かい合いながら、観賞後にゆっくりと時間をかけてすりあわせることでじわじわと芸術と自分が混ざりあうのを喜ぶような楽しさです。そういった楽しみ方を全く放棄してしまっているとき、僕は自分の「知性が不調」であると感じます。

 

そんなときにはやっぱり自分のアタマの点検が必要になります。「じっくり思考することが面倒だと思う気持ち」と「思考することの楽しさ」を秤にかけたときに後者を選びたくなるような、脳が活発に動くこと自体が楽しいのだと思い出すような状態に戻してやりたい。

 

じゃあどうやってそのような状態にもどすのか。僕は好きな作家の本を再読します。あたりまえですが何度も再読するような作家の書籍には自分が面白いと思う価値判断が詰まっています。というか、こういった物事はどちらが後先とは言えないのですが、好きな作家や芸術家の作品を繰り返し消費し続けた結果僕は今の価値判断を得るに至ったということもできるでしょう。芸術の好き嫌いについて、先天的に備わった嗜好というものががあるのかどうか僕は知りませんが、おそらくはこれまで見たり読んだり聴いたりしてきたものから後天的に獲得して来たものが大半をしめていると思います。ですから、好きな本を読み返すということは自分がなにを基準として良い/悪いを判断しているかを思い出すことになります。

 

僕の場合、そういうときに読むのは内田百閒、筒井康隆、中島らも、中山康樹、宮田珠己、荒木飛呂彦、高野秀行、村上龍、土屋健二、内田樹、ジャックケルアック、ゲーリーシュナイダー、ブコウスキ、ランボー、パウロコエーリョ、ディラン、オクタビオパス…などなど。どの作家も今まで何度も再読してきた人達ばっかりです。こうやって書くと日本人の作家はわりとユーモアのある作家が多いのに対し、海外の作家は詩人が多いですね。「はなす言語によって人は人格が変わる」という考え方に僕は同意しているのですが、読む本にもそれが顕著に現れている気がしますね。それはさておき、そういった好きな本をガリガリ再読していると、不意に思考が飛んで「なにが面白かったのかうまく説明できなかった」こととリンクすることがあります。

 

「あー、そうか。あの芝居のあの場面で僕はこれこれこういうことを読み取って面白いと感じてたんだな。ということは次のあの場面でこうなった時…」

と、突然何かがわかった(ような気がする)ら、あとはパズルのピースが埋まるようにがしがし思考が回り始めます。

 

こうなればオッケー。チューンアップ完了です。僕のぐうたらな脳が「考えることって楽しいっ」と再び思っている証拠(たとえ勘違いであったとしても)です。あとは『書を捨てよ町へ出よう』です。何回も読んだ本なんてかったるくて読んでられっかいっ、と豪快に本をソファに打ち捨てて町へ飛び出すのです。映画や芝居を見てもいいし、知らないギャラリーへ入ってもいいし、夜中ならばバーへ行って人とお喋りしてもいい。なんでもいいから新しい刺激に触れるのです。刺激を得た脳は、まるで石炭を次々に放り込んだ蒸気機関車のようにモクモクと煙を上げながら回転速度を速めていきます。すると次から次にいろんな考えが浮かび、マシンガンのように言葉が口から出て来る。

まあ、このときに考えたことは、一種の躁状態ですから、正直あんまり役に立たない(苦笑)。でも、そうやってチューンアップされたあとは「考えるための考え方」がきちんと残るので翌日以降のもうすこし気分が落ち着いた状態のときにうまく物事を捉えられるようになります。そして、しばらくするとまた思考不良に陥るのでまた本を再読して整備する。こんな感じでアタマの点検を何ヶ月かに一度はやっているのです。

 

今もそういった点検期間で、数日前から暇があれば内田樹さんの本をむさぼり読んでいるわけでございます。今度はいつどの本のどのフレーズでつながるのでしょう。その瞬間が来る瞬間に思いを馳せて、ワクワクしながら、ドキドキしながら、ちょっとだけ切実に祈るように、じっと待っているのです。

 

さあ、今日は新作の初回稽古だ。

ちょっと時間に余裕をもって出かけようか。

お気に入りの曲をiPodで聴きながら喫茶店でコーヒーを飲みながら本を読もう。

 

 

 

書を持って町へ出よう