茂山あきら演出、茂山童司が演出補を務める歌劇『カルメン』
(ジョルジュ・ビゼー作曲、Alkor版 全四幕)が
先週11月21日に金沢の石川県立音楽堂で初日を迎えました。
数あるオペラ作品の中で、最も上演回数が多いといわれる傑作『カルメン』。
今回の茂山あきら演出版では、舞台をスペインからフィリピンに置き換え、
劇中の歌の一部は原語(フランス語)ではなく日本語で歌われるなど、
原典を大胆に翻案したチャレンジングな舞台となりました。
また、コンテンポラリーダンサー、振付家として高い評価を受ける
中村恩恵さんの振付は、ドラマティックな名旋律の数々をシャープな身体表現によって
視覚化し、オーセンティックな演出とはひと味違う『カルメン』を象徴するものでした。
佐藤正浩氏のタクトによるオーケストラ・アンサンブル金沢の熱演、
国内外の主要歌劇場で活躍する第一級のソリスト陣、
そして合唱やダンサー、助演で参加された地元のみなさまに、
満席の会場からはあたたかい拍手が贈られました。
金沢での初日の後は福井、新川(富山)、東京、名取(仙台)へ巡演。
今週28日(水)は富山の新川文化ホールで19:00より上演されます。
北陸地方での上演は今回が最後となります。お観逃しなく!
※残席情報等は新川文化ホールにお問合せください。