▼ 「蝸牛」(かぎゅう) 主人から蝸牛(かたつむり)を捕るよう命ぜられた 太郎冠者。蝸牛を知らない冠者に主人は「頭は黒く、 腰に貝をつけ、角を出し、藪に居て、人間ほどの 大きさのものもある」と教えます。藪の中で寝ている 山伏を見つけた冠者は、その特徴から蝸牛と思い込み、 山伏はからかおうと蝸牛のふりをします。 二人が陽気に踊り囃しているところに 主人が迎えにきて……。